【ジグロ】 「う…うぅ…」
まだ頭がボヤっとする…目にはぼかしがかかっており、
周りの景色もはっきりととらえることは出来ない。
ぐあ!だれだ!この不謹慎なヤツは!
倒れてる僕の顔面に屁をかまして起こそうというのか!
僕の上には…なんと巨大な尻。
倒れた僕の心配よりもネタが大事だというのか!
腹立ち紛れにその尻をつかんでやろうと手を伸ばしかけた時…
二つの谷間の間から、まるで朝日が昇るかのように
ゆっくりと現れた顔…芝部さん!!
【瑠琲香】 「起きた?ジグロくん?」
ぐっ…つかまなくてよかった…よかったのか!?
巨大な尻だと思ったそれは、芝部さんの巨乳であった。
僕はショックを受けた。
【ジグロ】 「嘘だ…僕が巨乳と尻を見間違えるなんて!!」
絶叫、そして僕の頬を一筋のくやし涙が通り過ぎた。
あ り え な い !
あまりのショックに泣き叫ぶ僕を芝部さんが優しく肩を叩いてくれた。
【瑠琲香】 「何か恐ろしい夢を見たんだね。大丈夫?」
【ジグロ】 「あぁ、全てはあの尻なんだ!あの尻が悪いんだ!
僕の周りを尻が囲むんだ!大好きな巨乳でさえ尻に見える!」
【瑠琲香】 「し…尻?大丈夫だよ?こ…怖いものなんてなにもないよ?」
嗚咽交じりの叫びは狂気じみていたのかもしれない。
そんな僕を見て芝部さんまで何か怖くなってしまったみたいだ。
実際ものすごく恐ろしくて狂ってしまいそうだった。
僕の頭の中には尻、尻、尻。それ以外考えられなくなっていたのだ。
【瑠琲香】 「まだ寝てた方がいいと思うよ!それは…重症だと思う!」
思えばそれは、僕の頭の中を"あの尻"が侵食しだしていた
証拠だったのかもしれない…。
僕は重症だから何もなかったかのように芝部さんの膝枕で寝た。
目の前の巨乳を眺めながら。
きもち…よかったです…。