雨の中の下校途中。奇妙な光景を見た。 たまたま見つけたアジサイのきれいな道。
誰が手入れをしているのだろう、とても見事なアジサイだ。
自然のままだとすると、この島が起こした奇跡だろうか。
今度みかんに教えてあげようなんて考えていた。
たまにナメクジを見つけてうれしくなったりするくらいで、
…実に人通りの少ない道だった。

【ジグロ】 「お、向こうから人が…」

しかもあの制服はうちの学校か…。
向こうから一人、ショートカットのかわいらしい女の子が、
ずぶ濡れになりながら、カバンを傘代わりにしている。
普通、こういうシーンでは走って帰ったりするものだが…

【マヨ】 「…♪」
なにやらのんびり歩きながら何かを歌っている。
【マヨ】 「マヨ…マヨ…ふ〜れふ〜れ キューピーが♪」
硬直した僕の横を女の子が通っていく。
【マヨ】 「じゃのめでお迎え…うれしいな…じゃのめってなに?」
【ジグロ】 「…じゃのめってなんだろう…?」